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Project IDT2025-261
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受領年2025
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投資金額¥99,910,714病気NTD(Chagas disease)対象Drug開発段階Hit Identificationパートナーエーザイ株式会社 , Drugs for Neglected Diseases initiative , ダンディー大学 , 長崎大学
イントロダクション/背景
イントロダクション
シャーガス病は、中南米を中心に約700万人に影響を及ぼす顧みられない熱帯病です。感染から長期間経過した後に重篤な心疾患を引き起こすことがあり、未治療のまま放置すると死に至ることがあります。既存の治療薬は存在するものの、治療期間が非常に長いうえ、副作用が強く服薬コンプライアンスが低いこと、さらに慢性期の患者に対する有効性が十分に証明されていないことが課題となっています。
シャーガス病の創薬における最大の難題の一つは、開発初期段階において寄生虫感染を完全に排除できる薬剤を見出すことです。多くの候補化合物は研究室での標準的な評価試験では有望に見えても、実際には寄生虫を完全に除去できず、後の開発段階で失敗に至ることがあります。その結果、時間と資源を注ぎ込んでも、患者へのより良い治療薬の提供が遅れてしまいます。
本プロジェクトは、化合物が寄生虫を完全に除去できるかという重要な課題に取り組むことで、シャーガス病創薬をより効果的かつ効率的に進めることを目的としています。寄生虫の完全排除を可能とする創薬デザインをより正確に予測する先端的な研究手法を開発し、シャーガス病に対する創薬基盤を強化するとともに、安全で効果的な治療薬の開発を加速することを目指します。プロジェクトの目的
本プロジェクトの目的は、創薬の初期段階で有望な候補化合物をより確実に見極め、シャーガス病治療薬の開発成功率を高めることにあります。具体的には、以下の取り組みを進めていきます。
1- 治療薬候補化合物が寄生虫を完全に排除できる可能性を評価するための新規試験系の開発・検証
2- これらの試験を活用した、将来の治療薬候補となる新規化合物の探索
3- より安全で効果的な治療法を設計するため、特定の薬剤併用が特に有効となる理由の解明
これらの成果により、創薬パイプラインの最も有望な化合物だけが確実に次の段階へ進むようになり、後期開発段階での失敗リスクを大幅に減らすことができます。結果として、患者を治癒へ導く可能性の高い治療法が開発されるようになります。プロジェクト・デザイン
本プロジェクトは、互いに補完し合う3つの研究コンポーネントで構成されています。
1. ハイスループット試験
まず、ヒト細胞内にてシャーガス寄生虫を化合物がどれだけ迅速に殺すかを評価する試験を用いて、大量の化合物を効率的にスクリーニングします。これにより、高い殺虫活性を示す候補化合物を迅速に絞り込みます。
2. イメージングベースの再発評価試験
次に、投与終了後に寄生虫が再び増殖するかどうかを観察する補完的な試験を行います。このプロセスを通じて、寄生虫を完全に排除できる化合物を確実に選び出すことができます。
3. 薬剤併用の作用メカニズム解析
最後に、特定の薬剤併用が単剤よりも優れた効果を示す理由を解明します。こうした作用の背景にある生物学的メカニズムを理解することで、より効果的な併用療法の設計につなげます。
これら3つの取り組みが連携することで、迅速なスクリーニングから生物学的メカニズムの深い理解へとつながるパイプラインが構築され、より堅牢で信頼性の高い研究成果を得ることができます。本プロジェクトによって、グローバルヘルスの課題はどのように解決されますか?
シャーガス病は、支援が十分に行き届かないコミュニティに不均衡に影響を及ぼしている一方で、他の感染症と比べて研究開発への投資が限られていることが大きな課題です。とりわけ、シャーガス病治療薬の開発は進展が遅く、新薬開発も最適な状況ではありません。
本プロジェクトは、研究者が最適な薬剤候補を効率的に選び出せる研究手法を提供し、創薬資源を有効に活用することで、この課題の解決に貢献します。
さらに、開発した研究手法は世界中の研究者にオープンに共有され、本プロジェクトだけでなく、広くシャーガス病研究の前進に寄与します。長期的には、疾患負担の軽減や、効果的な治療へのアクセス向上に繋がることが期待されます。本プロジェクトが革新的である点は何ですか?
本プロジェクトの革新性は、寄生虫を体内から完全に排除しうる「完全治癒(sterile cure)」の可能性を、創薬の初期段階で見極められる点にあります。
新たに開発する試験系は、従来の方法では見逃されがちなごく少数の生残寄生虫まで検出できる高感度アッセイであり、スピード・感度・スケーラビリティのすべてを兼ね備えています。
さらに、創薬初期段階から薬剤併用メカニズムの解析を組み込む点も大きな特徴です。薬剤の相互作用を理解することで、より安全で効果的な併用療法を合理的に開発する新たなアプローチに繋がることが期待されます。各パートナーの役割と責任
長崎大学:プロジェクトの主導、ハイスループットスクリーニング法および作用機序研究の確立
ダンディー大学:寄生虫の完全排除を評価する先端イメージングアッセイの開発・適用
DNDi:プロジェクト全体の調整、参照化合物の提供、戦略的助言
エーザイ株式会社:スクリーニングのための大規模な化合物ライブラリーの提供、アッセイ実施支援
各パートナーは補完的な専門性を持ち寄り、科学的な厳密性と国際的な重要性を担保します。他(参考文献、引用文献など)
本プロジェクトは、WHO「顧みられない熱帯病(NTDs)ロードマップ」が掲げる「シャーガス病の公衆衛生上の問題としての制圧」という国際戦略に合致しています。
得られた成果は、オープンアクセスの学術誌で公開し、世界の研究コミュニティと広く共有する予定です。
Investment
プロジェクト
シャーガス病創薬における成功率向上のための革新的アプローチ




